終わりの始まりの終わり

からからと音を立てていく葉を

四季の隅に捉える頃には

追いかけていた足も縺れてしまって

終わりが迎えに来る。

 

きらきらと光る砂が

風に乗って遠くへ流れていく頃には

少し火照った体温も下がって

終わりに挨拶をする。

 

けらけらと笑う君に

言いたかった事を言えなかった頃は

心の中のグミみたいな部分が締め付けられて

終わりの始まりに震える。

 

くるくると廻る気持ちが

言えなかった言葉と出会った時、

本当に少しだけ荷が下りたような気がして

終わりにありがとうを伝える。